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二〇一八年 第53回総会報告と討論(要旨)八月二十六日、二十七日

新日本歌人協会第五十三回総会は、八月二十六日(日)二十七日(月)の二日間、滋賀県大津市・琵琶湖グランドホテルに於いて開かれた。参加者六十六名。

〈第一日〉

午後一時三〇分より城間百合子(常任幹事)の司会で始まり、初めに今期二年間に亡くなられた十七名の会員を偲び黙祷を捧げた。
続いて議長に加藤文裕(常任幹事)、楠山繁子(滋賀)を選出、書記に有村紀美・深谷武久(いずれも常任幹事)を任命した。選挙管理委員に西森政夫(高知)、宮地さか枝(常任幹事)の二名を選出した。
一日目の議長は加藤文裕さんが担当した。
議長 挨拶(加藤・楠山)。議事開始

常任幹事会代表挨拶

小石雅夫代表幹事 全国から参加の皆様、ご苦労様です。
悲惨な戦争からの反省、平和と進歩を願った国民の思いを引き継いで、戦争で奪われたいのちや自由の反省から生まれた新日本歌人協会が創立されて七十二年となります。この五十三回総会は、歴史的にも大きな転換点となる情勢の下で開かれます。安倍政治が行おうとしている憲法改悪を始めとして、沖縄の基地建設、防衛予算五兆五千億円、原発の再稼働など、国民のいのちとくらしが脅かされている現実、きわどい情況の中での会議となっています。
私たちは短歌を創造する者として、文学の中で果たすべき役割を自覚し、どういう短歌を創造し、発展させていくかが課題となっています。全国の経験に学び、新日本歌人の立ち位置を確認し、新たな運動をすすめて行きましょう。
創造の問題、運動の問題など率直に意見を出していただいて、実りある二日間にして欲しいと思います。
なお、この間に協会の目標にもそぐわない作品が一部支部誌に掲載された問題が起こりましたが、当該の支部の方針を支持し、協会としても是正に協力していきたいと思います。

常任幹事会の報告と提案

清水勝典事務局長 協会誌八月号掲載の報告と提案に基づき、この二年間の成果・活動を振り返り、何点かを補足し、報告する。
現在の政治情勢は、自民党総裁選を経て、憲法九条改憲発議などが狙われており、安倍政権の進めている平和への危機・生活への危機が差し迫っている。私たちは、この情勢に立ち向かっていかなければならない。五月号で取り組んだ歌人アンケートのように、歌壇の中でも現在の危機を憂うる情況が広がっており、作品創造にも反映されている。
新しい時代に向けての歌人協会の継承の問題は、会員一人ひとりの力で切り開いてゆこう。
作品創造では、会員の六割ほどしか作品を出していないので、支部や歌会で投稿のすすめを行っていただきたい。協会の合同歌集を来年の全国幹事会を目標に作ることにした。一人十首、過去十年間の既発表の作品でもOKなので積極的な応募をお願いしたい。啄木コンクールは協会員の応募が昨年よりも今年は少なかったので、応募への取組みを強めていきたい。
渡辺幸一氏の連載は他の結社の人にも関心をもって読まれている。協会誌の魅力の一つでもあり、これを紹介しながら会員・購読者も広めて欲しい。
組織情況は会員・購読者の減少が続いているが、千名を回復しさらに一一〇〇名の目標を堅持し努力したい。これは財政の健全化にも必要だ。
近県集会は身近な会場での開催ということもあって参加者も増え定着している。準備に当たった担当県、支部の努力に敬意を表したい。
啄木祭は今年五カ所で開かれたが、規模の大小を問わず新たな場所での開催を強めていく。
五十三期の常任幹事会は昨年よりも少ない人数でのスタートを余儀なくされている。「新日本歌人」誌の発行を事業としている歌人協会にとって常任幹事会の体制の弱さは深刻な問題である。いっそうの協力をお願いしたい。
他団体との連帯・共同では、新日本歌人の担っている大事な役割を重視して、その活動を強めてゆく。
会費の改定については、会員月額一六五〇円(現行一四五〇円)、購読費九五〇円(現行八五〇円)、維持会員(送付冊数を一冊に変更)、家族会員二六〇〇円(現行二五〇〇円)、維持購読は現行の一〇〇〇円の維持を提案したい。なお、当初改定は来年一月からの実施としていたが、会計年度に合わせ四月を切り変え月としたい。

財政報告

赤塚堯財政部長 貸借対照表・収支報告書・基金・予算案などは提起したとおりである。
当期剰余金は一二九万円余の黒字となっているが、細かく分析すると、年額八〇万円余の赤字となっている。本来は、会員を増やすことが財政の保障となるが、現状は会員・購読者の減少が続き、会費の値上げは避けられない。

会計監査報告

田之口久司会計監査 会計は正しく処理されている。安定的な財政確保は会員拡大の他にはない。

全国幹事候補者名簿の提案

清水事務局長 全国幹事候補者名簿を別紙のとおり提案する。支部推薦の全国幹事は原則として各支部一名とした。常任幹事会推薦は、次期常任幹事予定者、大阪府連、理論・評論活動、口語行分け分野などを考慮して作成した。残念だが支部で推薦出来なかった所もある。

選挙管理委員会からの提案

宮地さか枝選挙管理委員長 全国幹事の推薦は明朝会議開始まで受け付ける。

議長 討論開始

石川靖子(東京)家族会員とはどういう規定か。
長野 晃(大阪)二年間の会計の中で、収入が減っていることの内訳を知りたい。また予算との関係について。
古川千恵子(山口) 支出を抑えるためには、協会誌の印刷、ページ数の制限、振り込み料の個人負担などを提案したい。近県集会への支出なども見直してはどうか。
城間百合子(編集部) 印刷費は、一台(十六ページ)が一つの単位であり、五、六ページ減らしたからそれですぐに減額されるものではない。ページ数は十六の倍数、九十六ページに収めるのが望ましいと考えるが、企画によっては収まらないこともあり、悩むところだ。費用の節減では、これまで紙質を落とすなど努力している。
清水事務局長 家族会員について夫婦、親子、親と孫など柔軟に適用している。近県集会で遠方の講師を要請する場合、交通費を協会費用で援助している。
三枝史生(山口) 収支報告書の中で、広告費が二年間で倍以上になっている。この経緯について説明していただきたい。
中山洋子(財政部) 新聞広告については「民主文学」「詩人会議」「俳句人」と歩調を合わせ取り組んでいる。運動体として協会を考えると必要な経費と考える。
山本 栄(大阪) 全国幹事選出に当たっての規約との関係、或いは新しい人への移行について、納得がいかない。もっと各支部の思いに応えるものが欲しい。
津田道明(愛知) 愛知では、支部としての固有の活動のほか、様々な組織の中に支部員が加わって多様な活動を展開している。
初心の会員には丁寧で行き届いた批評が大切。初心者をたじろがせてしまうということもある。「お試し参加」という方が、そのままということもあり、支部の課題となっている。作品の鑑賞力、批評力、創造力を高めて前進を図っていきたい。支部でいろいろな問題を学び、交流し合うことが、今大切と思う。
中山惟行(大阪)三〇年継続してきた支部・歌会をどう継承し発展させていくかが大きな課題となっている。現状は、六〇代二名、七〇代一三名、八〇代四名。新しい仲間を増やしていく他に発展の道はない。支部と常任幹事一体となって取り組むべきである。
田之口久司(神奈川) 会員獲得の成果を挙げた支部を表彰してもよいのではないか。拡大の取組がどうだったかを検証することは大事。そこを学ぶべきだ。首都圏では常幹の仕事をサポートするスタッフをもっと募って欲しい。要請してはどうだろうか。
佐藤靖彦(滋賀) 滋賀では、地方紙への投稿者、新婦人小組、その他から三名を迎えることができた。
拡大の取組では、近県集会、平和万葉集、色紙展などへの参加を呼びかけている。短歌の風をふかせていきたい。支部歌会に参加できない人への対策が必要になってきている。
奈良達雄(茨城) 全国幹事は、一支部一名に制限する必要はない。やる気を削ぐようなことは避けるべきであり、常幹で検討して欲しい。財政的負担もない。特定地域に全幹が増えてもかまわない。
小山尚治(埼玉) 川越市では、会員三名、読者六名となっている。拡大の中で新たな繋がりも生まれ、幾つかの団体に「短歌を親しむ集い」などを提案している。一つの地域で文化運動の核になり得る可能性が出てきた。私自身もそういう存在になりたい。啄木コンクールの応募を増やすためにコンクール入選者の話を聞く場があってもいいのではないか。
竹中トキ子(岐阜) 三月の全国幹事会以後、高校時代の友達、永く読者であった方が亡くなり、その娘さんに購読者になってもらうよう呼び掛け、五名の方に読者になってもらった。新婦人の小組とか、創作講座などを通じて呼びかけを強めている。
議長 一日目の討論終了
討論終了後の休憩時間中に、同会場で選者会を開いた。
夕食交流会は宮地さかえ枝(常任幹事)、石川靖子(東京)の司会で進められた。その後は自由参加の交流会。

〈第二日〉

会議場に於いて記念写真撮影。議事再開。二日目の議長は楠山繁子さんが担当した。
議長 討論再開
藤田貴佐代組織部長
二〇一六年から二年間の会員・購読者の月別推移に見られるように入会者より退会者が多い。二〇一八年七月三一日現在で会員は四九九名、購読者は四四四名。この間に青森に新支部が結成され、大阪では、支部の分割が行われた。
組織拡大での取り組みでは、母親大会で短歌の分科会が群馬、茨城、宮崎などで設けられ、短歌を愛好する人との交流が生まれているのが特筆すべきことである。各地の近県集会も盛会で、新しい道を切り開いている。
支部合同歌集の出版も活発で、充実した歌集を出版している。
長野 晃(大阪) 直面する政治情勢では、安倍首相が次期国会で憲法改定の発議をすると言っており、極めて差し迫った局面である。新日本歌人の初心に立つことの自覚を強める時と思う。報告と提案には、多くの課題が明確にされているが、これ等の問題について原因を解明する段取りを明らかにされたい。
また諸団体との協力共同の中で、とりわけ「憲法九条を守る歌人の会」の活動を正面に据えて全国的に大きく進めることが、喫緊の課題であると思う。県単位で活動しているのは高知支部位ではないかと思う。
深谷武久(茨城) 茨城では、群馬の経験と教訓に学んで母親大会に取り組んだ。実行委員会に委員として入り、分科会開催を決めてもらった。当日は、参加者六八〇人のうち四〇人が短歌の分科会に参加し、奈良講師の話の後、短歌を作った。その時の歌五四首は報告集にして送り、今も手紙のやり取りをしている。いろんな機会を捉えて、短歌を広める活動をし、協会を大きくしてゆきたい。母親大会の分科会を通じて、購読者が数名増えた。
奈良(茨城) 茨城の母親大会に参加された全ての人に短歌を作って戴くよう手紙を送ったところ、六人が会場の雰囲気を詠った短歌を送ってきた。その歌の批評、有名な短歌なども入れて「短歌通信」を送っている。
歌は作るが歌会に参加しない人がいる。通信を送りながら大切にしてゆきたい。歌会に出たいが出られない人をどうするか考えている。初心者に、新日本歌人でなければ出来ない援助をして頂くことを要望する。「短歌・初歩の初歩」というような入門書のような記事を書いて貰えないだろうか。
山田富美子(群馬) 群馬も母親大会は大成功だった。新日本歌人協会も知られ、参加者の一人は読者になり歌会に参加、一人は読者から会員になった。分科会には不参加だったが、お誘いの中で読者が二人増えた。母親大会後に参加者と連絡をとり、新日本歌人と短歌で繋がってゆくまでには至らない面があり、次回への教訓と思っている。
江川佐一(静岡) 第五十三回総会の報告と提案を支持する立場で発言する。私は、全国幹事会に参加した後、一人の女性に購読を勧めたが、読者にはなってもらえなかった。浜松支部は五年間歌会も開けず、従って全国幹事の推薦も決められずこの総会に参加している。そんな中だが、「赤旗」読者欄の人を訪ね、九十九歳という人と交流を深めている。
松村 赳(大阪)三月の全国幹事会の常任幹事会からの問題提起を支部で報告した。高槻では合同歌集を毎年発行しており、他団体との色々な繋がりをもって、広がりを大切にしている。会員を増やすためには地道な努力が必要だ。
佐藤靖彦(滋賀) 会費の値上げについてはやむを得ないと思うので、賛成する。が維持会員への協会誌二冊は維持してもらいたい。私は宣伝誌として毎月活用している。
山本(大阪) 大阪府連は販売活動等をして、運営資金を作っている。自助努力が必要と思う。会費の改定はもう一度見直して欲しい。
髙島嘉己(大阪)会費の問題は、基本的には会員拡大で解決すべきと思う。『平和万葉集』巻四の売り上げは、どうなっているか。『合同歌集』の会計はどのように進めるのか。協会の予算・決算との位置づけはどうなるか。
清水事務局長 『平和万葉集』は刊行委員会の事業として行ってきたので今回の会計報告には入れていない。ただ全体的には余剰金があり、刊行委員会として処理していきたい。『合同歌集』は歌人協会の事業として行うことになる。赤字を出さないように努めたい。
中山(大阪) 会費滞納状況は決算書ではどのように表示されているのか。滞納者については、本人への手紙だけでなく支部にも連絡して解決すべきだ。
維持会員には、もっと多くの人になってもらうように働きかけてはどうか。事情を訴えれば協力してくれる人がいると思う。信頼関係の下に新会員を増やして一〇〇〇名から一一〇〇名にするために、支部に帰って全員拡大に取り組むことが大切。維持会員の協会誌は一冊になっても差し支えない。
芦田幸恵(京都) 「年金新聞」「京都民報」に短歌を出している。協会誌を中心に学習をして会員の拡大にも繋がっている。維持会員の協会誌は、ぜひ二冊を維持してほしい。
小平孝常(愛知) 愛知では昨年九人の入会者があった。内訳は、短歌講座の実施で四名、街頭行動などで四名、地方政治紙の投稿者に働きかけて一名という状況である。
歌会からの入会は一名、読者一名、退会は、病気その他で二名、その他二名という状況にある。啄木祭は、文団連での取り組みとしてやっている。新婦人や年金者組合などにも働きかけることが必要だ。
会費改定については、六五〇円を七〇〇円とか、九五〇円を一〇〇〇円等、切り良く改定されたい。
松村誠一(大阪) 退会・購読中止が一八三名も何故出たのか。死亡はやむを得ないことだが、折角入会した方を退会・購読中止にすることが安易になっていないか。原因を分析し、支部との結びつきを強化し、協会誌を充実し会員との結びつきを強めることが必要ではないか。
西森政夫(高知) 高知支部は二〇一三年五月、六人で結成現在一四名の会員がいる。会員以外で歌会に参加している人も含めて二〇人いて盛会だ。
「短歌9条の会こうち」は支部が中心になり二〇一五年七月七日にニュース第一号を発行、以後毎月発行して、現在三八号になる。コンサート・平和美術展・反核平和集会などに参加している。高知歌人連盟にも加入して、支部会員が歌会で受賞するなど注目を集めている。様々な活動に参加することによって、会員の拡大に繋がっている。
内田賢一(静岡)  図書館巡りをして資料を探して見つかると嬉しそうな顔をした菊池東太郎さんが思い出される。この膨大な資料がコンピューターの中で散逸してしまったことは残念。残された講義テキストを手掛かりにして、再度初心者向けのテキストを作ること、静岡啄木祭を存続することが静岡支部の課題である。
堀 正子(大阪)会員拡大も大切だが、支部活動・作歌活動も必要。総会提案でも、新しい書き手の充実とあり、京阪歌会には、武田俊郎さんがいてこの度『茂吉歌集勝手読み』という本を出した。ぜひ皆さんも読んで欲しい。
中山洋子(財政部) 長期未納の滞納額は貸借対照表の未収入金に当たる。今季は一九七万四、四一〇円で、前期より減っている。会費納入は三カ月分の前納となっているので、新入会者にも徹底して欲しい。また、会費納入の督促のために協会誌発送時に宛名ラベルの納入状況に赤線を引いている。喚起を促したい。
維持会員の会費改定に説明を加えたい。現在、維持購読については会費として一〇〇〇円戴いている。本代は八五〇円であるので差額の一五〇円は協会財政への協力になる。維持会員は会費として二〇〇〇円を戴き、協会誌を二冊送付している。会費は誌代一冊分を含め一四五〇円で、これにさらに一冊(八五〇円分)送ると計二二〇〇円で、逆に協会財政の面からみると二〇〇円の赤字になる。送付した協会誌を活用している方にとっては痛手とも思うので、もう少し考えてみたい。
値上げをしないよう自助努力をすべきという意見については、収支を見てもわかる通り収入は会費とカンパ、年賀広告だけである。八%に消費税が上がった時に世間では随分値上げしたが、歌人協会はそのままにした。毎月の収支を常幹会議に提出しているが、残金が目に見えて減っている。五十二回総会時、二年で一六〇万、五十三回総会時で、新事務所移転を伴ったものを外して一七〇万の赤字である。一年七〇万から八〇万の赤字である。自助努力は考えて行きたいが、日常業務で手いっぱいで、物理的になかなか不可能であることもお含み願いたい。
議長 以上で討論を終わり休憩としたい。
議長 再開。まず小石代表の発言、つづいて清水事務局長のまとめをお願いしたい。
小石代表幹事 憲法問題については、いろんな歌壇とのつながりを大切に活動している。沖縄シンポジウムへの参加や、協会誌に他結社の歌人の「憲法随想」もその一つだ。奥村晃作氏は、イギリス在住の渡辺幸一さんの「Tanka Global Eyes」を読まれて、これをツイッターで発信している。「憲法随想」は一三〇余編を年内に纏めたいと思っている。合同歌集は、三月の全幹までに出版したい。十一月号には、「憲法と平和の歌」を募集し、憲法特集にする。
清水事務局長 二日間の討論で発言された全国の経験から学び活動に活かして欲しい。そのうえで若干の問題について発言し、まとめに代えたい。
一つは短歌講座や短歌のつどいなど、愛知や、埼玉などで自主的な取り組みが報告された。そこでは、講師を他から招く形でなく、それぞれの支部、地域で自らが講師になる形で進めようとしている。これに学び各地で開催できるようぜひ努力されたい。
会費改定の問題では、値上げを深刻な問題としてとらえている発言がされた。その気持ちはしっかりと受け止め、いっそう経費節減などに努めたい。同時に、財政の安定のためには会員・購読者を増やすことが欠かせないと考える。千名の回復からさらに一一〇〇名へ増など組織的な強化を堅持して行きたい。
短歌を広める活動として母親大会での貴重な取り組みが報告された。これは母親大会に限らずそれぞれの会員がかかわっている様々な組織の中で生かすべき方向を示すもので、教訓として学び生かして欲しい。
『合同歌集』はもともと協会創立七〇年記念の事業として提起されたもので、七〇年の創造活動の成果としてまとめ上げようとするものであった。しかし『平和万葉集』と同時進行は負担がかかり延期されていたものだ。当初の趣旨にそって、積極的な参加をお願いしたい。
常任幹事会の体制的弱さは報告した通りで、常任幹事の補充を来春の全国幹事会での承認で選出できるよう、今回の総会で確認を得ておきたい。
議長 討論終了。採決
1 報告と提案(会費改定を除く) 大きな拍手で採択
2 会費改定案 反対─無・留保─四・賛成─残り全員
3 会計報告・会計監査報告
反対─一・留保─五・賛成─残り全員

全国幹事の選出

宮地選挙管理委員長 全国幹事受付の締切り時間までに、推薦の届け出がなかったので、全国幹事の候補者は推薦名簿のとおりである。
推薦名簿の全員が大きな拍手で選出された
議長  解任

暫時休憩

休憩中、全国幹事会が開かれ、十四名の新常任幹事を選出した。合わせて常任幹事会の四役として代表に小石雅夫、副代表に赤塚堯、同・藤田貴佐代、編集長に城間百合子、事務局長に清水勝典が提案され決定した。
司会・城間百合子 総会再開
清水事務局長から休憩中に開かれた全国幹事会で常任幹事が決定したこと、及び四役の決定についての報告があり、総会はこれを確認した。

各賞授与

協会賞 津田道明(愛知)・仲松庸全(沖縄)(欠席)
新人賞 芦田幸恵(京都)

受賞者挨拶

総会声明・総会アピール(いずれも別掲)が確認された。 新常任幹事の紹介(別掲の常任幹事名簿のとおり)

小石雅夫・新代表幹事挨拶

退任挨拶 芦田和子・有村紀美・森田ヤイ子(欠席)・山田富美子
閉会の挨拶 赤塚堯・新副代表 経験に裏打ちされた貴重な討論でした。これらを活かしながら一致団結していくならば必ず前進が切り開かれると思います。二日間本当にお疲れさまでした。

 

 

 



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