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二〇一八年 新日本歌人協会第五十三回総会 報告と提案

新日本歌人協会常任幹事会

いま、時代の転換点にある自覚をつよめ
民主的短歌運動の発展、協会の組織強化を

 

はじめに

総会ごとにその重要な意義付け、位置づけがおこなわれてきましたが、今回はまさに戦後初めてといってもよい時代の大きい転換点での総会となります。
今回の総会は、「日本国憲法」をはじめとした民主的諸制度を「戦後レジーム(体制)からの脱却」をといって総決算・総破壊に着手し、その手法も体質も、耳目を疑うほどのすさまじいモラルハザードが進行するもとで開かれます。
もとよりわたしたちは文学の一ジャンルである「短歌」という分野で、これを愛好し、創造し、鑑賞し、その営為のなかにさまざまに生きるよすがをもとめています。
しかし今それらの根本を保障している「暮らしといのち」をさまざまに掘り崩し、危うくする現実が眼前に枚挙にいとまなく進行しているのです。
わたしたちは今日の諸現実を、日常の暮らしといのちの喜怒哀楽を「深く、強く、痛切に」見詰め、感じとり短歌という短詩型に詠っています。その表現形式がかぎられているだけに、どうしても現実との真向かいはその対象のもつ本質への端的な視点となることを避けられません。このことは現実世界へ無関心ではいられなくしていきます。
協会の創造と普及の基本的姿勢として引かれる「本会は平和と進歩、民主主義をめざす共同の立場から、広範な人びとの生活・感情・思想を短歌を通じて豊かに表現し、将来に発展させることを目指します」(協会規約より)という方向が、わたしたち新日本歌人協会が創立の初志から終始一貫した短歌を通じて世の中、社会、世界を知り、考え、発見し、生きる喜びを発展させていこうとする立場です。
いま国民の暮らしを圧迫し脅かし、基地と原発による環境汚染と破壊で国土と国民のいのちを平然と無視した政治が、一部の政治家企業政党によって文字通り暴政を重ねて行われています。
短歌という表現の営為にたずさわっているわたしたちは、新日本歌人協会の初志に拠って立つことの自覚をいまこそつよめるときだとまず確認をしたいと思います。

歌壇情況のなかの理解と交流

一つの手がかりとして、協会誌5月号で歌壇の歌人に協力をお願いし実施したアンケート特集「歌人に〝いま〟を聞く」を見てみます。誌面に掲載させていただいたアンケート回答者は62人でした。(お一人分は6月号追加掲載)
アンケートの設問を改めて書いてみますと、
◆「憲法改正」への是非または憲法九条の改変(①項、②項)へのおもいとご意見
◆国連の「核兵器禁止条約」採択について
◆短歌と時代の関わり方について
◆もし、よろしかったら、右に関わる作品(発表未発表の)一、二首をお寄せいただければ幸いです
とし、回答は自由記述で四〇〇字程度、というもので、この時点でかなり思い切ったものとしました。したがって現今ではどれくらいの回答が得られるか、やや心もとない思いで待機していました。結果は右のとおりのものでした。
実は、このアンケートにお願いを出した歌人は一九四人でした。したがって回答率は約32%でした。
この種アンケートの回答を逡巡し辞退の返信が明確にあった六、七人と、本来ならいただける回答をいただきそびれたと思える十人ほどを除くほかはノーアンサーでした。
各設問への回答内容は5月号を読んでいただければと思いますが、回答をいただいただけに憲法擁護にも核兵器禁止にもそれぞれ積極的な回答がほとんどでした。
また添えられた短歌作品は全部で九十余首ありました。

交戦権はこれを認めない、といふ言葉その主語は誰わたしではない

大辻 隆弘 未来

「民主主義の根幹揺るがす事態」との認識を持ち、振る舞う時だ

奥村 晃作 コスモス

六十年間戦死者ださざる憲法の九条の力得てあやまたず来し

金子 貞雄 作風

核の傘いかにあるとも九条の不戦の意思は明日へつらぬく

木下 孝一 表現

ああ子らにごめんなさいと言ふだけで許さるると思ふな戦をとめず

木村 雅子 潮音

戦争をする国にしてはならじ選挙を前に電話ひそと来

沢口 芙美 滄

核兵器容認すとぞ思はずもわれは日本を罵りにけり

橋本 喜典 まひる野

先がけて日本は戦争を捨てました幼く聞きて誇らしかりしを

間鍋三和子 未来

福島に廃炉は成らずおそらくはわが子の子の子の子の子の世まで

武田 弘之 コスモス

朝あさの駅の歩道橋に男ゐてプラカード掲ぐ「九条守れ」

常田みえ子 綱手

口に言ふ平和は容易し言はざれば危ふし非力なれどもこの今

結城千賀子 表現

権力の暴走止むる憲法の縛りを解けとは何をぬかすか

横山 季由 新アララギ

 〝いま〟という時点でのこのアンケートの回答はある意味で歌人として時代に向かっている姿勢の意思表示であり、いささかなりの勇気もともなうものとして受け止める時、決して数少ないものではありません。結社を超えて今日的な世界観をも含むこうした意思の確認や交流ができる場が持てるということに未来への希望をつなぎ大切にしたいものです。
また未回答であった人たちへも、アンケートとしてこめたメッセージは届けられたと思っています。
市民と野党の共闘という国民的共同が幅広くすすむ時代を迎えて、文化的な分野での平和と民主主義を考えあい守りあう協力共同、理解と交流をすすめていく気運の萌芽も大切にしたいと思います。

協会存続の諸継承

前にふれた新日本歌人協会創立の初志を今後将来に継承をしていくということもいま喫緊の課題になっています。
協会創立七十三年、先の七十周年には一区切りを考える機会をもちましたが、その後ますます協会の存在意義を正しく継承することが看過できないところに来ているように思います。新日本歌人協会創立の初志を諸先達の探究した創造と諸評論から学び、協会の存在意義は特定の主宰者に師事していくことを主要な方針にする短歌結社と異なることを認識し理解することも、協会存続の意義・継承のために不可欠な要件となって来ています。同時にそのための協会内での指導的会員の育成ということもいまや急務となっています。率直に言って長年そうした立場にある人たちも高齢化と不調が加わり早晩一線からの交代が余儀ない時期を迎えはじめていることです。このことについて厳しくいうならばこれまでの「継承」を考えるという観点での次世代後継者育成の観点、意識が希薄であったことを指摘せざるを得ません。
その一因として、長く指導的な役割を果たしつづけてきた立場にある人たちが、先輩として後輩へのさまざまな場面でのチャンスと役割の付与(歌会指導、常任幹事、選者、研究評論、講演講師)と推奨、委譲が必ずしも後継者育成援助の観点として意識されず、一方では後継者たるべき立場の者の自覚が何時までも先輩依存に甘んじ、積極性をもって十分に育ちきれない弱点となっていないか懸念します。この際双方の自覚を促し、思い切った意識改革を求めたいと思います。
またこうした機運は会員自身のなかにも醸成されている同様な固定観念などとも併せ、協会存続継承のためにも本気の意識改革がなされなければ実現していかない、オールオアナッシングとなってしまう問題としても考えられます。
ただこの数年の経過をみますと、一部地域ではその試行は明らかに始まりかかっていて心強いものを覚えています。

1、活動の総括 課題と方針

 (1)作品創造

作歌力の向上のためには個々の努力が肝要ですが、協会に入会・購読した人たちにとっては歌会に参加してほかの人の批評から学ぶこと、「新日本歌人」誌に作品を投稿し、ほかの人の作品から学ぶことになります。「新日本歌人」誌で多くの人の作品に接することによって、作歌を進める上での題材や素材の選び方、用語や言葉、感動の質のとらえ方、表現方法など学ぶことが出来ます。「新日本歌人」誌を歌会で生かす工夫も重要でしょう。
「新日本歌人」誌では通常の投稿作品の他に特別企画を組んできました。「女性競詠(3月)」「五月を詠う詩歌句集」「八月を詠う」の恒例企画の他、「3・11 その時、そして今」(17年3月)「日本のうた」シリーズとして「自然と環境を詠う」(16年10月)「共謀罪」(17年7月)、「基地・介護」(同10月)、「沖縄はいま」(18年7月)、「支部競詠・北から南から詠う」(同7月から)などがあります。これらの企画は作品創造の意欲を盛り上げるものでした。
しかし創造活動への意欲の表れとして投稿者数を見た場合、毎月の協会誌への投稿比率がほぼ六割程度にとどまっていることは注視すべきです。この二年間の毎月の会員の投稿者は二九〇人前後で会員比率では62%ほど。二〇一六年の九月号で自薦三首を募った際には投稿者は三三九人で通常月よりやや多かったとはいえ、それでも会員の内二〇〇名ほどが作品を出していないのが実態です。
読者歌壇は紙面を増やし充実させてきて好評ですが、それでもこの間の投稿者数は毎月四〇名前後と変わりません。購読者への投稿の働きかけは短歌をつくる喜びを大きくさせ、会員へと変えていく上でも重要な課題です。
歌人協会をより活性化するために、まず支部・歌会で、投稿の勧めを常に行いましょう。

新日本歌人協会「合同歌集」の編纂

前回総会以降、十一名の会員が個人歌集を、また二十支部が合同歌集を発行しました。新日本歌人協会も一昨年の創立七十周年時の企画として考えられた合同歌集を今年から来年にかけて編纂します。協会としての合同歌集は二〇〇二年の「世紀の風」以降で、作品募集、編纂・刊行時期は別途提案します。

 

評論・時評

協会誌の短歌時評は三か月交代で執筆依頼しています。この二年間で六名の方が担当、新しい書き手によって協会誌に新鮮さが吹き込まれています。しかしまだ書き手が不足しています。協会誌への掲載ではありませんが京都の武田俊郎さんが歌集研究として『茂吉歌集勝手読み』を出版し注目されています。これらの分野も含め書き手を増やし充実させていきます。

啄木コンクール

二〇一七年度の啄木コンクールは、入選なし、佳作三編、二〇一八年度は入選二篇、「フクシマのいま、そして」(江成兵衛・所属なし)、「原爆ドーム」(小山尚治・新日本歌人)、佳作なしでした。応募は二〇一七年が一一〇篇に対し二〇一八年が一二三篇と増えたものの、協会の会員・購読者の応募数は二〇一七年の七十一篇から四十八篇と激減しました。協会外にも広くコンクールの応募を知らせるとともに、協会会員・購読者のより積極的な応募が求められます。

協会の歌人から学ぶ

二〇一七年夏のセミナーで「協会の歌人から学ぶ」をテーマに深川宗俊、宮前初子、中下熙人、松田みさ子、吉村キクヨ、向井毬夫、福田穂の歌(各五〇首)を学び合い、二〇一八年一月号の別冊付録として全会員・購読者に配布しました。また、今年一月号からの「表紙の歌 解説と鑑賞」も協会の歌人の歌を取り上げたもので関心をもって読まれています。そのほかの歌人も含め、作品から学ぶことは、協会の歴史を引き継いでいくうえでも大事で、今後も学ぶ機会を増やしていきます。

魅力ある紙面・企画

この間の協会誌での特筆すべき企画の一つがイギリス在住・世界樹の渡辺幸一氏の「Tanka Global Eyes」の連載でした。安倍首相の教育勅語礼賛に的を当てた第一回の「教育勅語」(二〇一七年八月)から、日本の現状を鋭くえぐる視点は大変好評です。氏の視点に学ぶとともに、このエッセーを広く紹介しながら協会誌そのものを増やす力にしたいものです。また「歌人アンケート」(18年5月)も新日本歌人協会ならではの企画でした。

(2)組織・普及活動

組織の現状

六月一日現在の会員は五〇二名、購読者は四五三名、計九五五名です。二〇一〇年の第四十九回総会で一〇〇〇名の協会に到達、以降三回の総会があり、その都度一〇〇〇名の大台を確保してきました。しかし一昨年の第五十二回総会後、十一月に千名割れを生じ、いったんは回復したものの二〇一七年六月からは漸減が続き、今日に至っています。
常任幹事会は会員・購読者の拡大は目的意識的に取組むべきだとして再三「今なら間に合う千名の回復」と協会誌への折り込みなど協力要請をしてきました。これに応えて多くの支部・会員の奮闘がありました。数値で見ればこの二年間(二〇一六年六月から二〇一八年五月)の拡大数は会員五十九名、購読者二〇三名で計二六二名になります。しかし一方で退会・購読中止も多く、退会が七十五名、購読中止が二四三名、合わせて三一八名で、トータルマイナスが五十六名となったのです。

全支部が組織拡大を目標に据えて

退会・購読中止の理由の多くは高齢化です。しかし会員・購読者減の理由を高齢化とだけに決めつけてしまってはならないでしょう。今年三月の全国幹事会の議論の焦点の一つがまさにこの会員・購読者の拡大をどう進めるかにありました。討論の中では支部・歌会でこの問題に真剣に向き合ってこなかった、などの発言がされました。二年間で二六二名の仲間を増やしたとはいえ、全国的な取り組みにはなっておらず、新日本歌人協会は運動体でもある自覚のもと、絶えず支部で目標に据えて取り組んでいくことが欠かせません。

新日本歌人協会の存在を広く知ってもらう

表現の手段として短歌に関心を持ったとしても新日本歌人協会を知っている人はそう多くはありません。前回総会以降、この打開のためにいくつかの教訓が生み出されています。特徴的なのは母親大会での短歌の分科会で、昨年の秋の群馬母親大会で「三十一文字で表す平和のねがい」の分科会が設けられ全く短歌に触れてこなかった人を含め三〇名が参加、今年六月には宮崎、茨城母親大会でも同様の分科会が行われそれぞれ二十七名、四〇名が参加しています。
三〇〇〇万人署名の街頭宣伝時に短歌プラスターを掲げての行動も各地で定着し、これを通じて新日本歌人協会に加入した事例も生まれています。
とにかく広範な人に短歌の良さ、新日本歌人協会の存在を知ってもらうために、引き続き「短歌へのすすめ」のチラシの各種集会での配布もふくめ、創意を発揮して取り組んでいきましょう。
そして当面一〇〇〇名の回復をはかり、さらに一一〇〇名の協会に向かって力を合わせましょう。

近県集会

近県集会は、近年富みに盛んです。二〇一七年開催の参加者を見ると、関東(十月)六十名、関西(五月)一七〇名、九州山口(四月)四十六名、東海(二〇一六年十月・隔年開催)四十九名、四国(十一月)五十名で、合わせると三二六名にもなります。前回総会(二〇一六年)の参加者が六十九名、昨年の夏のセミナーの参加者が四十一名ですから近県集会の盛会ぶりが分かります。それは、歌会で学びたい、交流を深めたいとの強い願いの表れで、それぞれの担当県・支部による魅力ある企画に加え、比較的身近な会場での参加しやすさがあるのだと思います。全国的に見て東北・北海道関係や、まだ空白の県などへの働きかけなども含め、さらに強化発展させていきましょう。

啄木祭

二〇一七年の啄木祭は四月に埼玉・三郷(参加者五十四名)、愛知(一二〇名)、五月に静岡(七〇名)、東京(一二〇名)、六月に関西(一五二名)の五か所で開かれました。
今回の開催で特徴なのは、埼玉・三郷と東京啄木祭は新日本歌人協会が主催でしたが、他は、広く協賛団体を募り実行委員会の形式で行われたことです。静岡は啄木祭を復活させてから以降、年金者組合や音楽などの文化団体とで実行委員会つくり、愛知では活け花とのコラボレーションなどユニークな企画、関西はさらに広く二十三団体の協賛での実行委員会でした。東京も今回、国際啄木学会、文化団体連絡会議、日本民主主義文学会、詩人会議、新俳句人連盟の協賛でしたが、啄木祭を文化運動として進めていく上でひとつの方向を示したと思います。開催方法の検討とともに、今後規模の大きさを問わず各地での開催を目指しましょう。

短歌講座

愛知支部では、支部の力をどのように強めるかの観点で短歌講座を岐阜支部と共同で開きました。講座の開催は各地で必要性は論じられながらも講師の問題でなかなか実行に移せない実情が指摘されてきました。歌会の指導者問題も同様ですが、今歌人協会には自ら指導者を生み出すべき自覚と努力が求められています。その改善の方向は大阪府連を中心とした活動に示されています。短歌講座もまずそれぞれが講師になり、自ら準備を通じて力を蓄える、そのような努力が必要になっています。

若者に目をむけて

ホームページは月初めに毎月更新しておりアクセスが増加しつつあります。ホームページのネット歌壇への投稿から若い方や病弱な方が会員になる例も生まれ、新日本歌人フェイスブックページや「新日本歌人FB同好会」の交流も行われています。東京の啄木祭には電子チケットサービスを通じての若者の参加もありました。
歌人協会の後継者問題の解決の為にも、短歌の分野でもSNSなどをも含めた活動に会員が目を向けることが必要でしょう。これで一気に改善されるわけではありませんが、時代に沿って研究、実践してゆくべきでしょう。

(3)常任幹事会をはじめとした体制づくり

今、新日本歌人協会は、常任幹事会体制をどう整えるか、協会運営の担い手をどのように継承するか深刻な転換点に直面しています。とりわけ常任幹事の体制をつくることは協会の事業である「新日本歌人」誌の継続した発行のためにも欠かせず、協会全体の問題として対処しなければなりません。
さらに、全国幹事の役割も重要で、協会方針の全面実践のための自覚と努力が求められています。
創立以来協会は深刻な危機に直面しながらもその都度克服し、現在に至っています。第一の危機は一九五〇年代の「人民短歌」から「新日本歌人」に移行する時の財政危機、第二の危機は一九六〇年代前半の会員減による組織的危機です。
現在協会が抱えている組織問題は、これまでの危機とは異なって、協会への期待と前進の可能性のあるもとで、協会運営の中心部での弱さ、脆さの克服が急がれているというものです。
常任幹事会体制は、直接的には現在の財政事情から首都圏を中心に作らざるを得ません。それだけに首都圏の支部、全幹の皆さんにはいっそうの協力を要請するものです。しかし全国的にもこの視点に立っての協力が必要です。歌会などの指導者、評論などの書き手、選歌担当者など自ら変わる意思をもち、協会のこれまでの歴史と伝統を引き継いでゆく気概で切り拓くことが求められています。

2、諸団体との連帯・共同

良心的な歌人との連携をより強めながらも、9条歌人の会の活動にはいっそうの協力が求められています。それは憲法問題がより深刻さを強めているもとで、民主主義短歌運動を標榜している組織として、また、9条歌人の会の事務所を協会内に置いている組織としての自覚的なものです。
また、文学四団体(日本民主主義文学会、詩人会議、新俳句人連盟、新日本歌人協会)、文化団体連絡会議(文団連)との連携と活動も強めていきます。

3、会費改定

会費の改定案は三月の全国幹事会で示したとおりです。
改定案は、会費は月額一六五〇円(改定前一四五〇円)、購読費は九五〇円(改定前八五〇円)で、維持会員、家族会員、維持購読の料金も次のように改訂します。維持会員二〇〇〇円は現状維持にしますが協会誌二冊を一冊に変更、家族会員は二五〇〇円を二六〇〇円にします。なお、維持購読は一〇〇〇円(協会誌一冊)を維持します。
現在の会費は二〇〇二年に決められて以降、消費税が八%に引き上げられ、郵便料金その他の料金値上げなどで経費が大幅に増加しましたが、何とか維持してきました。しかし近年、財政収支のマイナス傾向が続き、今後も一気に大幅な会員、購読者の増加が見込めない上に、事務所移転に伴う家賃の値上げ、加えて来年、消費税一〇%の増税も画策されていて、このままでは一路急速な悪化が予想されることから会費改定の提案に至りました。今後一層の経費削減の努力に努めながらも、皆さんのご理解をお願いするものです。



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